須賀神社
先日、田主丸町から筑前町まで行く途中、朝倉市でお世話になった業者さんを訪ねてみましたが、アポ無しだったためタイミング合わず…。
せっかく朝倉市に来たので、須賀神社に寄ってみました。
樹齢1000年を超えるという、とても立派な御神木がありました。
御祭神
素戔嗚神 大已貴神 櫛稲田姫神 少彦名神 火産霊神
素戔嗚神
素戔嗚神(スサノオ)は、イザナギを父に持つ三貴神の1柱で、姉にアマテラスオオミカミ、ツクヨミを兄に持ちます。
暴れん坊のイメージがありますが、ヤマタノオロチを退治してクシナダヒメを助けたり、オオナムチに試練を与え成長させるなど、英雄としての一面もあります。
八坂神社の主祭神で「祇園さん」と呼ばれ親しまれ、暴風の神や厄払いの神様として、また、穀物の豊穣を司る農業神として信仰されています。
また、牛頭天王とも同一視されています。
大已貴神
大已貴神(オオナムチ)は、因幡の白兎のエピソードが有名な神様で、別名をオオクニヌシといい、出雲大社の主祭神です。
八十神という兄神たちから苛烈な嫌がらせを受けますが、妻スセリビメの父であるスサノオから与えられた厳しい試練に耐え成長し、スクナビコナとともに国をまとめたヒーロー的な神様です。
「だいこくさま」の愛称で親しまれ、縁結びや五穀豊穣、病気平癒など数々のご利益があるといわれます。
櫛稲田姫神
櫛稲田姫神(クシナダヒメ)はヤマタノオロチという八つの頭と尾を持つ大蛇の犠牲になるはずだったところをスサノオに救われ、妻となります。
手足を撫でるという意味を持つテナヅチ、アシナヅチという父母から撫でるように大事に育てられたというクシナダヒメは、「倭撫子(やまとなでしこ)」の語源ともいわれます。
農業の神や縁結びの神として信仰されており、夫であるスサノオや子孫であるオオクニヌシと共に日本全国で祀られています。
少彦名神
少彦名神(スクナビコナ)は、造化三神の1柱であるカミムスビの子(日本書紀ではタカミムスビの子)で、一寸法師のモデルともいわれる小さな神様です。
海の向こうからアメノカガミノフネに乗ってオオクニヌシのもとに現れ、一緒に国造りを行うものの、ある日突然常世国へと去ってしまいます。
医療や酒造、温泉の神様として信仰されており、道後温泉には、オオクニヌシが重い病にかかったスクナビコナを道後温泉のお湯で暖めたらたちまち元気になり、喜んだスクナビコナが石の上で踊ったという、かわいらしいエピソードがあります。
神仏習合の際に薬師如来と同一視されるようになったといわれています。
火産霊神
火産霊神(カグツチ)はイザナギとイザナミから生まれた最後の神ですが、火の神であったためカグツチを生む際の火傷が原因となりイザナミが死去してしまうため、怒ったイザナギによりアメノオホバリという剣で斬り殺されてしまうという、かわいそうな神様です。
愛宕神社の主祭神として全国で祀られており火難除けのご利益があるといわれ、「愛宕さん」の愛称で鍛冶業や焼き物業など火を扱う業者から特に信仰されています。
由緒
創建年代は定かではありませんが、元応2年(1320年)に博多承天寺の直翁和尚によって再興されたといわれています。
住所
福岡県朝倉市甘木842
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