PR

桜山神社

趣味のこと

去る令和6年8月末に閉館となった神風連資料館へ見学に行った際、そのあと同敷地内にある桜山神社へ参拝してきました。

神風連の乱

明治9年(1876年)に現在の熊本市で起こった明治政府に対する士族の反乱で、敬神党の乱ともいわれます。

新開大神宮の宮司をしていた太田黒伴雄を指導者とする敬神党が、廃刀令に反対して起こされたもので、敬神党が神道の信仰心が非常に強かったため、周囲からは「神風連」とも呼ばれていたそうです。

グローバリズムを推進し、武士の魂である刀を取り上げ国体をないがしろにする当時の政府に対し、神風連(敬神党)の士族たちが「日本らしさ、日本人らしさ」を護るよう、自らの命をかけて訴えた出来事だったのでしょう。

神風連の乱について学校では教わらなかったように思いますが、史実を伝える資料館が閉館となってしまったことは残念な限りです。

谷尾崎日吉神社で自刃したという小篠兄弟の写真が展示されていましたが、写っていたのは本当にまだ幼さの残る少年たちの姿でした。

彼らが現代の日本、政府を見たら、いったいどう思うのでしょう。

御祭神

天照大御神 豊受大神 敬神党123士 肥後勤王党23士

天照大御神

天照大御神(アマテラスオオミカミ)は日本国民の総氏神とされる伊勢神宮(内宮)の主祭神であり、皇室の氏神でもある女神様です。

イザナギを父に持ち、ツクヨミ、スサノオを弟に持ちます。初代天皇である神武天皇はアマテラスオオミカミの子孫です。

いわずといれた最高神、太陽神として信仰されています。

豊受大神

豊受大神(トヨウケノオオカミ)は、イザナギとイザナミの子ワクムスビの子であり、アマテラスオオミカミの食物をつかさどる女神様です。

伊勢神宮(外宮)に祀られており、食物や穀物の神として信仰されています。

敬神党123士

神風連の乱にて命を落とした太田黒伴雄をはじめ敬神党の志士123名が祀ってあります。

肥後勤王党23士

幕末に広がった「尊皇思想」の持ち主たちの中には、幕府を倒し、天皇親政を復活させようとする勤王倒幕を考える「勤王党」と呼ばれる人々が出てきました。肥後勤王党は肥後藩にいた勤王思想家のグループです。

新選組のエピソードでも有名な「池田屋事件」で自刃した宮部鼎蔵をはじめ、肥後勤王党の志士23士が祀られています。

由緒

大正2年(1913年)桜山祠堂を建築、その後昭和23年(1948年)9月、桜山神社へ改称。

住所

熊本県熊本市中央区黒髪5-7-57

コメント

タイトルとURLをコピーしました